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ある中学校で体育館に看護婦の幽霊が出るという噂があり、好奇心旺盛な仲良し五人組が噂を確かめるために夜の学校に行くことにしました。
その学校は体育館と校舎が渡り廊下でつながっていて、体育館に入るには校舎を通らなければならなかったのですが、
非常口が常に開いていたので、五人はそこから暗い校舎へはいりました。
体育館の前まで来ると、体育館のドアはわずかに開いていて中からは、「ガラガラガラガラガラ」とものすごい音がしました。
五人はとても怖かったので勢いで中に入ることにしました。
中に入ると「ガラガラガラガラガラガラ」というものすごい音を立てて、
髪を振り乱した看護婦がこの世のものとは思えないスピードで円を描きながら乳母車を押していました。
五人の存在に気がついた看護婦はピタリととまり、五人のほうにゆっくりとふりかえりました。
五人は恐怖のあまり一目散に逃げ出しました。
しかし、看護婦はものすごい速さで追いかけてきました。
後ろを振り返る余裕がなくとも乳母車の「ガラガラ」という音で後ろから追いかけてくる看護婦の速さがわかりました。
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