天龍 空(アマタツ ソラ)

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《ウラ(裏)》 ソラの精神に眠るもう一つの人格。 銀髪で瞳の色が金色と言う点以外はソラと瓜二つの見た目。 幼少期に目の前で両親を失ったソラは両親を殺した『破王家』と『創世家』に対して『怒り』や『憎しみ』と言った『負の感情』を抱き、ソラが持つ特有の体質(頭髪と瞳の色の変化に伴う魔力・肉体の強化)と相俟ってしまったのか原因は分からないが、その時に『負の感情』の集合体として生まれた。 ソラが持つ『負の感情』の大半が集合した存在なため、躊躇(タメラ)い無く破壊を行うと言った危険思想がある。 だが本質的にはソラと同じで、大事な人を失うことに対して極端に恐怖し、それ故に危険な行動をとる。 普段はソラの精神世界で眠りについているが、ソラの感情が高ぶる時にのみ、その姿と共に表に現れることができる。 ただし、『負』以外の感情(例:『守りたい』という感情)が高ぶった場合はウラの人格はあまり表に出れず、断片的にしか現れない。 また、強い『憎しみ』の感情が高ぶるとウラの意識は混濁してしまい、『狂気』に捕われた獣の様な状態に陥り、破壊を繰り広げてしまう。 結局の所、ウラが平常で出ることは一度も無かった。 後にソラと『精神世界』で対面し、表人格になるためにソラと戦った。 最初は優勢だったが、『感情の一部』でしかないウラ自身、『感情の全て』であるソラに勝てる訳が無いと理解しており、最終的にはソラに敗北した。 元々ソラが自身の『負の感情』に飲み込まれない強さを持てば消える運命であり、ソラが自身に勝ったことが『負の感情』に飲み込まれない強さを表すこととなり、それを理解して消えようとしたが、ソラの意志と『謎の声』に諭され、ソラの元に戻る形でその存在を終えた。 あくまで『消えた』のではなく『戻った』のであり、ウラが持っていた力はソラを助ける力となった。 後にソラは、セリスとの戦いで始めてその力をコントロール下においた『限界突破・第二の境地(リバース・セカンド)』を発動してみせた。
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