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目を醒ますと、目の前に椿の顔が近くにあった。
「……」
そういえば、俺寝てたな。最近寝不足だったのもあるがそれ以上に椿がいるから安心したんだな。
体を起こして、椿を自分の膝の上に乗せる。何故か、これが1番落ち着く。
「ん…」
「………!」
眠っている筈の椿が俺の胸の辺りに頭をぐりぐりと押し付ける。
(これは……美味しく頂けと言うことか!?)
そんな姿も可愛いのだが、俺の細すぎる理性では堪えられそうにない。
「………はぁ…」
仕様がない。今日はもう寝るか。
椿を抱き上げ、寝室に向かう。
「んっ」
ベッドの上に降ろすと、椿が微かに呻いた。………なんでこんな色気出てんだ。
今日は我慢するか……我慢なんて、この先必要無いと思ってたのだがな。椿に手を出して嫌われるのも嫌だからな。
「れんと?」
「~っ、どうした?」
「…おやすみ」
「あ、ああ、おやすみ」
すう、と寝息をたて眠る椿。ヤバイ、可愛い…
椿が寝てて良かった…今の顔は絶対ぇみせらんねぇ……
俺も、随分落ちたな。
素敵な恋人が出来ました。~完~
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