蜂蜜味のキス

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目が覚めると 「えっ、な、~~~~っ」 恋杜が、超至近距離にいた。 「(どどど、どうしよ!とにかくベッドから降りなきゃ………………って、腕が離れない~!)」 暴れると、より強く腕が腰に絡み付く。 ふと、時間を見てみると…… 「もう7時40分!?」 HRまであと20分……ここは、生徒会専用の寮だから、校舎まで車で10分… 「恋杜、起きて!」 このままじゃ、遅刻しちゃう! 「恋杜、遅刻だよ?………って、へ!?」 揺すっても起きないから、ふとんをめくってみると。 なんと恋杜は、上半身裸……驚いて固まっていると、腕を掴まれ気がつけばすっぽりと抱きしめられていた。 「れ、恋杜っ」 「………椿、甘いにおいがする」 「ひゃっ!れん、と!首舐めないでっん!」 首に頭を埋め、俺の首を舐めたり、時に強く吸ったりしている。 恋杜の胸を押し、引き離そうとするけど、全然離れる気配はない。 「くすぐったい、恋杜、もっやめっ」 「ま、いいかこのぐらいで。」 最後に軽く鎖骨を噛まれて、やっと俺は解放された……けど。 「どうした、椿?」 「た、立てない…」 腰が抜けて足に力が入らない… 「ククク…可愛いな、椿は」 「か、可愛くない!」 「(そこが可愛いんだって。つーか下から涙目で睨んだら寧ろ逆効果…)」
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