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それにしても……
「これ……なんだろ?」
顔を洗って、前にある鏡を見てびっくり。
赤い、痣みたいなのが首から鎖骨にかけて何個もある。
「虫、かな?」
でも痒くないし…
「?」
ま、いいかな。それより、遅刻!
「椿、用意出来たか?」
「ん」
コクンと頷く。
外に出ると、黒い車が止まっていて、恋杜に腕を引かれるまま乗った…けど、なんで恋杜の膝の上?
何度か、「降りていい?」って聞いてみたけど、「駄目」と返されて…
結局、校舎についちゃった。
校舎に入ると、チワワとマルチーズ達が何やら叫んでて、目が合った数名は倒れてた。貧血かな?
チャイムが鳴り、なんとかHRには間に合った。でも。
「いいいい、五十嵐様?こちらは、一年のきょ、教室ですが」
「ああ。」
「では、何故ここに、」
「居たら悪いのかよ」
「めめ滅相もございません!」
恋杜が睨むと怖いな…て、先生泣いてますよ!?
「あの、大丈夫ですか?」
ハンカチを渡すと、コクコクと頷いて受け取った。そして、顔を上げて……固まった。
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