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「あの…?」
「椿、こっちを見ろ」
「恋杜?」
よくわからない内に座らされた俺…あ、先生復活した…
「恋杜、」
「会長――――――!!」
教室に行かないのか聞こうと思い呼ぶと、叫び声に重なった。
「榊、うざい」
「ひどいっす!て、こんなことしてる場合じゃないんです!副会長が、ブラックモードに入っちゃって、笑顔で万年筆割って!」
「大変だな」
「人事だと思って!そもそも会長が仕事しないから俺らに矛先が向くんですよ!?」
榊と呼ばれた不良さんは、叫びすぎて後半むせていた。
でも、佐木ってあの温厚そうな人だよね。
「とにかく、生徒会室に早く戻って下さい!」
「それは無理だな」
恋杜、不良さん泣いちゃってるよ…?
「恋杜、仕事はしないと駄目」
「椿……でも、」
「恋杜、行ってらっしゃい!」
「!…ああ、行ってくる」
あんなに渋っていた恋杜は嘘のような速さで教室から出て行った。
「すっげーな!遠野」
「はい?」
「あ、俺生徒会補佐の榊だ。因みに下の名前を募集中だ」
「……」
「あ、厚かましいかもしれないけど…また会長がサボったらさっきの言ってくれねぇか?」
「さっき?」
「行ってらっしゃいって。」
「いいけど……」
そんなので行くのかな?
「大丈夫。俺が保証する!」
「わ、わかったから…」
ち、近い…不良さん改め榊くん、顔が近いですっ
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