蜂蜜味のキス

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先生が教室から出ていくと、みんな席を立 ってついていく。 ぼーってしているといつの間にか全員教室から出ていて、慌ててそれを追いかける。と、すぐ追い付いた…けど、逃げられた… 気を取り直して体育館に入ると、バラバラに座ってたから1番後ろに座る。 それにしても、なんでみんなこんなに気合いが入ってるのかな? 疑問に思いながらも座っていると、急に辺りが暗くなったかと思えば今度はスポットライトがステージの真ん中を照らした。 『はいはーい!注目!』 『今から説明するからねー!』 『するからねー!』 「「「キャーーーーーッッ!!」」」 み、耳がっ……キーンて… 皆痛くないのかな?て、あれ妖精さん達だ! 『静かにしろ。』 『あ、恋杜ー』 『恋杜ー、説明』 『……一回しか言わないからよく聞いておけ。今回の交流会は例年通り鬼探しを行うことが決定した。』 鬼探し?なんだろ、それ……鬼ごっことはどこが違うんだろ? 『注意点は例年通り。ただし、今回から新しいルールが二つ加わった。まず、くじをひいて鬼になったものはくじに同封してある紙に書いている通りの事をすること。拒否権は無い。次に、鬼を一人も捕まえられなかったやつは交流会が終了した後一週間女装して生活すること。これは尚人が決めたことだ。』 『人聞きわるいなー。恋杜も乗り気だったじゃん!』 よくわかんないけど…とにかく、鬼を捕まえればいいんだよね? 大丈夫かな、俺… .
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