蜂蜜味のキス

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「恋杜、遠野にアレの説明しなくていいのか?」 「ああ、そうだったな。…まず、基本の説明からだ」 説明を受けてわかったことは。 鬼は、5分以内に校舎内のどこかに隠れる。探す人は、紙に書かれた通りのことをしてから、もしくはしながら鬼を探す。 ペアは、鬼と鬼、鬼と人、人と人の三つに別れる。 捕まった鬼は、捕まえた人の言うことを一つ、必ず聞くこと。 捕まらなかった鬼は、食堂が一年間無料になる、らしい。 「…でも、鬼と人のペアだとどうなるの?」 「「そういう人達って、既に付き合ってる場合が多いから大丈夫だよ!それに、申請書もあるし!」」 「そうなの?」 妖精さんに紅茶を容れてもらい、それを飲んでいると恋杜の顔が曇った。 「で、問題はここからだ」 「……問題?」
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