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服を手に取った瞬間、
ドアを叩く音が聞こえた。
よほどイラついているのか、
それとも寒いのか、
何度も叩かれるドア。
キャミソールと短パンを身につけ、
急いで玄関にむかう。
「ちょっと待って!
今開けるから!」
鍵を開けた瞬間、
勢いよくドアが開かれた。
冷たい外気が、
肌を突き刺す。
そして、
腕を掴む冷たい手。
ドアの前に立っていたのは、
レイナでも、ユエでもなかった。
一気に血の気がひく。
目の前にいるのは、
若い、長身の男だった。
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