☆+プロローグ+☆

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「そういえば詩織さんと相模先生って、どんな成り行きで付き合うことになったんですか?」 妹みたいな存在の沙由ちゃんが急に私達に聞いてきた。 ここは京介の家。 私は教師の京介と付き合ってるんだ。 でも、私はもう卒業したから、こそこそして付き合わなくてよくなった。 それも最近のことなんだけど…。 「俺も詳しくは聞いたことないな。」 神崎先生が興味深そうに言った。 神崎先生は私の彼氏の京介と同じ学校の先生。 沙由ちゃんの好きな人で、京介と仲良いし、京介の弟の光一さんとは高校時代からの親友。 「じゃあ詳しく教えてやろうか?なぁ詩織。」 京介は私に同意を求めてくる。 「そうだね。私達は、沙由ちゃんと神崎先生の成り行き詳しく知ってるし。」 なんて私は沙由ちゃんと神崎先生をからかってみる。 沙由ちゃんは顔を赤くして、神崎先生を幸せそうに見てる。ホントに可愛い。 「俺達のことだけ知ってるとかフェアじゃないぞ。」 神崎先生は笑って私と京介に言った。 そんな神崎先生は隣にいる沙由ちゃんとしっかり手を繋いでる。 この二人は付き合うまでに、大変なことがたくさんあったけど…今はホントに幸せそう。 いつでも手を繋いでいたいくらい、お互いに好きなんだからね(笑) って…私もしっかり京介の腕にしがみついちゃってるんだけどね。 私と京介もここまでたどり着くまで、すごく大変だったんだ…。 『教師』と『生徒』って壁がいつも私達を邪魔した。でも、私と京介はその壁に負けなかったんだ。 京介とはいつまでも、ずっと一緒にいたい…。 大好きだから…。愛してるから…。 「私達が最初に出会ったのはね…」 そして私は話し出す。 甘くて苦くて、幸せで辛くて、楽しくて苦しい…そんな過去を…
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