十一時四十四分

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二人は夜の十一時四十分 校門の前に立っていた。 「後四分…… なぁ 何でこんなハンパな時間なんだと思う?」 「そんなこと俺が知るか」 「相変わらずクール……」 そして時間は過ぎ 「後五秒だ 5……4……3……2……1!!」 二人は校門の中に飛び込んだ。 パシュッ そんな音がしたかと思うと全てが闇に包まれた。 「「!!!!」」 お互いの顔も見えない。 「光?……」 「馨?……」 お互いの声を聞き相手を確かめ合う。 すると 「ようこそいらっしゃいました 六谷 光様 山瀬 馨様 お待ちしておりました。 時間もピッタリで素晴らしいです。」 「!! お前は?……」 「主催者です ではお二人には退魔刀(たいまとう)をお渡しします」 二人の前に宙に浮き薄暗く輝く退魔刀が現れた。 二人はその刀を握った。 「その刀で幽霊を倒して下さい」
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