メシ屋

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サラリーマンの吉戸は、残業も終えて帰路につこうとしていた。 「あっ、冷蔵庫の中、空やった。今日の晩飯どうしよう。まぁ何かコンビニで買って帰ればいいか。」 と言い、吉戸はコンビニを目指すことにした。 だが・・・・ いつもとは違う道を通ったため、重度の方向音痴である吉戸が道に迷うのは 1+1よりも簡単なことだった。 「迷ったーー。ここはどこだーー。」 と言いながら、歩くにつれて更に迷うこととなったのは言うまでもない。 全く見覚えのない路地裏を歩いていると、 「メシ屋」と書かれた一軒の店が吉戸の目に飛び込んできた。 「・・・・入ってみるか、腹減ってるし。」 吉戸は少し古い扉を開けた。
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