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開けた瞬間、
「いらっしゃい!」
と、とても元気な声が聞こえた。
中には、50代くらいのおやじが、厨房に立っていた。
自分以外に客はいないようだ。
「この店にメニューはない。何が食いたいか、言ってくれ。」
と聞かれ、
「それじゃ、何か肉料理を。」
と答え、椅子に座る。
そこで出て来る料理はとてもすばらしいものばかりで、吉戸は時間が過ぎるのも忘れ(ついでに、道に迷っていたことも忘れ)出て来る料理を腹一杯になるまで食べ続けた。
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