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「そら!!!」
誰かが私の肩をたたく。
「まや!!!!!」
「おはよ^^」
「おはよ^^」
平凡な1日の始まり。
いつものように親友のまやと学校に行く。
「うぅーーー。」
まやが背伸びをしながら声を出す。
「なんか今日勉強する気しない。帰りたいーーー。そらいっしょにどっか行こうよ。」
まやがにこにこしながら私に言う。
「またそんなこと言って。昨日も同じようなこと言ってなかった!?」
「そうだったっけ!?だって休みが少ないんだもん。休み2日とかまじ足りないし。バイトばっかりで買い物できる時間ないし。せめて3日は必要でしょ。」
「そう?3日も2日も変わらないじゃん。あたしは2日で十分。むしろ休みなんていらないくらい。学校の方が楽しいもん。」
「そのわりにはあんたしょっちゅう早退してるじゃん。」
「そ…‥‥んなことないわよ。」
「あっ!!!今ちょっと間があった。」
「そんなことないって。」
あたしはちょっとどきっとした。
だがすぐに話の内容を変える
「それよりまや、加藤にはいつ告るの?」
「まだ知り合ったばっかりじゃない!!!」
まやが頬を赤らめる。
「でも好きなんでしょ?」
あたしがにやにやしながら言うと、
「やめてよ!!!!」
まやは顔を真っ赤にしている。
まやは恋が出来ていいなあ。そんなことを思っていると前の方に男の人影が見えた。
「おっつ!!!!あれ加藤じゃない??」
「あっ!!!!ホントだ。」
「はい。いってらっしゃい。」
まやの背中をちょんと押す。
「ちょっとそらー。」
嫌がるまや。でもちょっと嬉しそうにするまや。わたしは加藤の所までまやの背中を押しながら走った。
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