宮崎 そら

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加藤とはまやの片思いの相手で、あたしの中学3年の時のクラスメイトだった。 その時は席が隣になることが多くて結構話していた。 でも高校生になり学校が一緒になったのはよかったがクラスが離れたこともあってあいさつ程度しかかわさなくなっていた。 でも加藤に一目惚れしたまやに頼まれ紹介してからは、またちょっと言葉をかわすようになった。 一年の中では結構人気。 まやを加藤の所まで連れて行くと加藤が私たちに気付いた。「おはよう。」 「おはよう!!!!!!!」 まやはいつもより二倍くらい大きな声であいさつする。 まやは好きな人を目の前にするとすごくあがるらしい。 あたしはそんなまやと加藤を二人きりにしようとさりげなく離れ先に行く。 教室にはいると、半分くらいの生徒が集まっていた。 席に行くまでに「おはよー」と言う声が何回か聞こえたのでの返事をしながら席に座った。 あたしはいつも朝のチャイムがなるまで自分の席でボーっと過ごす。 だがさっきまで加藤と話してたまやが走ってこっちに向かってくる。 「そら!!!!やったよ。加藤くん今、彼女居ないんだって!!!」 目を輝かせながら真剣に言うまや。 あたしは毎日話しかけてるのに彼女居るか知らなかったんだ。なんてことを思いながら 「へーー。よかったね。」と言ってあげた。 キーンコーンカーンコーン――――。 学校が始まる合図が聞こえた。
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