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何分か走るとたばこを吸ってる男の姿が見えた。
「小島さーーん!!!」
「やっと来たか。」
「やっとって。これでも急いできたんですよ。」
「はいはい。」
「で、今回の仕事は?」
「車の中で話す。とにかく乗れ。」
「はい。」
たばこを灰皿に捨てながら小島が言う。「まず刑事のべルトについては知ってるな。」
「いえ」
「言ってなかったか!?まあ、いい。刑事のベルトには緊急事態が発生した時ように二回長く押すと警察に連絡がいくようになっているんだ。さらに発信機もついていてかなりの優れものなわけだ。だから刑事は尾行の時など、外に出るときは必ずつけるように言われてるんだ。で、今回偽札を作っているアジトの人間らしき男を尾行をしていた松島からその緊急事態のサインがでた。たぶん尾行がばれてやつらに捕まったのだろう。ということで、今回の仕事は松島の救出と犯人逮捕だ。」
「はい。わかりました。」
「あいつも、もっとしっかり尾行してくれればそらの力なんて使わずに済んだのにな。」
「誰だって一度や二度失敗はしますよ。」
「まあ、そうだけどな。」
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