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1章:はじまりはTV
ある日、目を覚ますと私の身体は私の思い通りに動かなくなっていた。
私は体が不自由になったのだ。
しかし、私が他人と違うのは、誰かに私の身体が操られているという事実だった。
それからは、私の人生はがらりと違うものになった。
もともと、小さな靴屋を営むだけのつまらない人生だったので、別に嫌ではなかったが。
だが、人に自分の身体が操られている気分というのは決していいものでない。
私は毎日不思議な世界に連れて行かれた。
そこでひたすら東(→)に向かって歩かされるのだ。
しかし、ただ歩くだけではすまされない。
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