1章 先生のススメ

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  「まぁ、もし田村チャンに怒られたら私が慰めてあげるわ。」 「‥ありがとう。慰めのついでに、さっきの授業の‥ノートも写させて?」 香織は田村先生の授業だけはまともに受けていて、そんな香織のノートには先生が黒板に書いたことのみならず、ふとした瞬間に漏らした言葉なども書いてあるためとてもわかりやすいのだ。 「あんたムカつくわ‥。なんでこんな適当な子が学年トップなわけ??!」 「私に言われてもねぇ‥とりあえず、田村先生の所に行ってくるよ。」 ―コンコン 「失礼しまーす。」 「高崎、ちょっとこっち来て。」 先生は自分の席に座ったまま手招きをした。 「お前さ、夏休みなんか予定ある?」 「部活あるじゃないですか。」    
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