30章 私の居場所

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    「…婚約指輪。前から結婚っていうことは意識してたけど、婚姻届とか結婚式とか…そういう準備する前に、正式なプロポーズ、しておきたかった‥。」 ちょっと照れながら言う拓斗がかわいくて、ついつい拓斗の頬にキスをしてしまった。 「本当に‥、ありがとう。」 これからは拓斗と共に生きていけるということが私を支えた。 結婚が決まって各方面への挨拶まわりは確かに大変だった。 でも、そんなの苦にならないくらい、毎日の幸せの方が大きい。 香織は心から喜んでくれた。 もしかしたら、Angelの活動に影響するかもしれないのに、それよりも私の幸せを喜んでくれた。  
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