第一章~oh my sister~

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「ふぁ~」 ベランダから部屋に入った大樹は大きなあくびをした。 時刻は十二時五分前になっていた。 「唯菜、俺そろそろ寝るけど寝室勝手に使っていいからな」 「えっ!?なら兄さんはどこで寝るの?」 「俺は布団敷くのも面倒だし、ソファーで寝るよ」 「……兄さん……その、い、一緒に寝ない?///」 「へ?」 「ひ、久しぶりに///兄さんと一緒に寝たい……ダメ?……///」 「あっ……いや、ダメじゃないけど……」 唯菜のおねだりには昔から弱い大樹は一緒に寝ることを了承した。 ちなみに唯菜は唯菜で大樹のおねだりに弱い。 「ありがとう兄さん」 唯菜の嬉しさ満点の笑顔はとてつもなくまぶしかった。 寝室にはベッドがある。しかしこのベッド本当に一人暮らし用のベッドなのかと思う。 大人二人用の大きさであった。 しかしそこはやはり高級マンション並みの学生寮である。 「何年振りだろうな?こうして二人で寝るのって?」 「三、四年振りくらいかな」 夏ということで薄い掛け布団一枚に二人で入っている。 唯菜は大樹の左腕に抱きついていた。 「(うっ、胸の感触が……)」 「暑い?」 「いや、大丈夫」 大樹は正直暑かった。 しかしなんと言ったらいいものか。 暑苦しくというわけではなかった。 「兄さん……おやすみ」 「おやすみ……」 二人は眠りについた。
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