1693人が本棚に入れています
本棚に追加
「さぁ、召し上がれ」
「「いただきます」」
今日の夕食はオムライスだった。
これは大樹の大好物だ。
「はい、兄さん。あ~ん」
「あ~ん」
「おいしい?」
「おう!やっぱり唯菜が作ったオムライスは最高だな」
「ありがとう、兄さん」
「なんか、私は邪魔ものか?……」
美咲は二人のやりとりをみて言った。
「そんなことないよ!」
「ふ~ん……よし、大樹優しい美咲お姉さんが食べさせてやろう。あ~ん」
「……」
「そう恥ずかしがるな、あ~ん」
「……」
「ほら、あ~ん」
「……」
「あ~ん」
「……」
「……あ~んって言ってんだろうが、このクソメガネ!とっとと口あけろゴラァ!!」
「あぐごばべぼっ」
大樹は美咲に無理矢理口を開けられ、オムライスを詰め込まされた。
「ゴホッ、ゴホッ!」
「に、兄さん!大丈夫!?」
「全く、素直に口をあけないからだぞ」
最初のコメントを投稿しよう!