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「風呂にはいりたいんだけど、背中流してくれねーか?」
「うん、任せて」
大樹は着ているものを全部脱いだ。
下半身にはタオルをまいた。
いくら兄妹とはいえさすがに真っ裸は恥ずかしいものがあったらしい。
右手には包帯が濡れないようにビニール袋をかぶせた。
ちなみにこの寮には大浴場と自室の風呂がある。
湯にはつかれない大樹はとりあえず左手だけで頭を洗い始めた。
すると風呂場のドアが開いた。
「うおっ!い、唯菜なんでお前、タオル一枚なんだよ!」
「えっ!?あの……せ、せっかくだから一緒に……入っちゃおうかなぁって///」
そこには裸にタオル一枚の妹が立っていた。
小さい頃はよく一緒に入っていた大樹だが、さすがにこの年で妹と風呂に入るなんてことは考えもしなかったため驚いてしまった。
大樹は湯につかっている唯菜をチラ見した。
「///(な、なんなんだこの状況は!い、唯菜のやつ立派な果実を実らせやがって……てかこんなこと考えてる俺ってまずくないか!?そうだ唯菜は妹となんだぞ!い、妹のセミヌード的なのを見て俺は何興奮してんだ!……おい!俺の門松!?もう正月はとっくに過ぎてんだよ!)」
とっくにシャンプーは流しきれているのに未だにシャワーを頭からかぶっている大樹を心配して唯菜は話しかけることにした。
「兄さん?」
「はい!なんでしょう!?」
「……えっと、そろそろ背中流そうか?」
「あっ!はい、お願いします」
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