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自室のベランダ。
風呂上がりの大樹には心地の良い涼しさだった。
「ミーナ……」
大樹は携帯を見つめながら呟いた。
大樹は不安だった。
このまま本当に連絡をいれてもいいのか、だいたい自分には彼女と仲良く話しをする資格があるのか。
二年前の事件が大樹を追い詰める。
しかし、ふと思った。
今日唯菜が持ってきてくれたケーキだ。
それはミーナが大樹のために作ってくれたものだ。
大樹は勇気を振り絞り携帯を使った。
ちなみにこの携帯電話には魔法が施されているため魔法界と連絡がとれるのだ。
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