第一章~oh my sister~

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「“もしもし……どちら様ですか?”」 久しぶりの幼なじみの声。大樹は懐かしさと不安を感じた。 「えっと……ミ、ミーナその」 「“大樹?……”」 「う、うん……久しぶり……」 「“大樹なのね!久しぶり!全然連絡くれないんだもの、元気にしてた?”」 「お、おう……」 「“良かった、ケガとかしてない?”」 「えっ?……ちょっと今骨折中……」 「“骨折!?……はぁ……どうせまた何か無茶したんでしょ?大樹は昔からめんどくさがりのくせに、変なとこで必死になるんだから”」 「ご、ごめん……」 「“……でも元気にしてるなら良かったわ”」 どうしてミーナは俺なんかに優しくしてくれるのだろう。 俺なんかに……。 大樹はミーナの優しさが嬉しいはずなのだが辛かった。 いっそのこと冷たくあしらってくれた方がどんなに楽かと思った。
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