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「(校長の話しってのはどの世界もながいのな……あれ?前にもこんなこと言ったな……)」
終業式も無事終了して明日から待望の夏休みが始まる。
生徒達はみんなどこかに遊びに行こうとかそんな話題でいっぱいだった。
「みんな、明日から夏休みだがあまり羽目をはずしすぎないように」
美咲は自分の受け持つクラスの生徒達に夏休みの過ごし方的なプリントを配布しながら忠告した。
「それと、期末テストの点数が悪かったやつは補習があるぞ。うちのクラスは……風見、以上」
「えっ?……」
大樹は気の抜けた返事をもらした。
周りから注目も集めた。
「(マジか、俺だけ?ウソ~いや、確かに正直練習試合とかに気がいってて勉強はおろそかだったけど……俺だけ!?待て!一番補習が似合いそうな要が補習じゃないのか!?それになんだかんだいって亮と潤だってキャラ的には一緒に補習をうける展開のはずじゃ……)要、亮、潤!お前らは点数良かったのか!?」
「良いとは言えないけど赤点はなかったぞ、なぁ潤」
「うん、それに俺達休み中は部活もあるし補習なんか受けたら、顧問に怒られちまうし」
二人は同じテニス部に所属していて、ダブルスのペアーでもある。
夏休みは大事な大会もあるらしくその影響で勉強もなかなか頑張ったらしい。
「要は?……」
「ん?あぁ、俺は夏休み麗しいレディとの出会いを逃すわけにはいかないから、そこそこ勉強したぜ」
要の女好きパワーに大樹は圧倒された。
クラスでは自分だけかと大樹は肩をおとした。
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