国家機密

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その瞬間、持っていた2丁の銃を上に放り投げた。 「!?」 両サイドは勿論、反射的に上に放りなげた銃に見とれる。 その瞬間に、まず左サイドの男から 「おとなしく寝てろ!」 銃を持った左手の手首を持ち、捻り上げると同時に地面に崩れ落ちた男の顔にまるで、サッカーボールを蹴るように、強烈な蹴りが顔面へと入った。 「…!?」 右サイドにいた男は 「てめぇ!!」 銃を構え、発泡するが… 「ぐあああ!!」 銃弾を食らったのは味方の左サイドの男。 彼は左サイドの男を盾にしたのだ。 「動くなって言ったろ」 男はそう言い終わると、死体と化した男の手に握られた銃で、右サイドの男に向かって発砲した。 風船が割れるような 、虚しい銃声が響くと同時に、右サイドの男は眉間から血を流し、地面に倒れた。
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