いちわ

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「ねぇ、さっちゃん」 我が幼なじみの月見里 兎が陰鬱そうな声で言った。 17年も幼なじみをしてると顔を見なくてもどんな気持ちなのかわかる。 ま、今は声で判断したけどね! 「何、兎ちゃん? 元気ないね。相談くらいのってあげるからまずは僕の頭に顔のせて歩くのをやめようか」 首が悲鳴をあげております。 「うん・・・」 と言いながらも一向にのく気配を見せない兎ちゃん。 彼女の体裁を守るために言っておくが、彼女が僕の頭の上にもたれられるのは彼女の身長がゴリラなわけではない。 僕がミジンコ並に小さいと言うことだ。 「身も心も?」 「モノローグを読みとらないでよ・・・。心ぐらいは大きくありたいよねぇ」 身長140センチとかありえんー。 ちなみに兎ちゃんは160センチ。わけろこんちきしょうめ。
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