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信玄の命により真田率いる別働隊が攻撃をしかけていた。
「どけぇ!!!真田幸村まかり通る!!!」
順調に本陣に攻撃を仕掛けていった。
(流石お館様、感無量でございまする。)
そう幸村が感銘を受けいたのもつかの間、誰もが予測していない事態が起こっていた。
おかしい。明らかに上杉軍のものではない馬の蹄の音が聞こえてきた。
「も…申し上げます!!伊達軍の急襲です!!」
「な…なんだと!!!」
(急いで本陣に戻らねば!!お館様が危ない!)
予測していなかった急襲に、幸村は焦っていた。信玄には焦るなと言われていたが…そんな事さえ、すっかり忘れていた。
(無事でいてくだされ、お館様。)
幸村は先に伊達軍に越されぬよう本陣へと猛スピードで駆け抜け行った。
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