靴のサイズは採寸済み

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「京さんが真を愛していても構いません。僕は貴女を貴女が僕を想う分まで愛してるから問題ありません。ですからそんな顔しないで下さい」 「………夜知、私は貴方を愛してるわよ。じゃなきゃ婚姻届けにサインはしないわ」 「そうですね。その際にお泣きになることも決してないでしょうね」 京にはもう提出したと嘘をついたけど本当はまだ金庫の底に眠っている。 京の涙が提出しようとする俺の悪行を責めるからまだ出せないでいるんだ。 「…夜知」 「そろそろ行きます。これ以上は流石に会社の大事に関わりますから」 「頑張ってね」 「京さんも」 ぱたんと閉めた扉の向こうでへたりこんだ音が聞こえて胸がきしんだ。
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