靴のサイズは採寸済み

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「制服は燃やしました」 「――っ?!はぁ?」 「最初に申し上げましたが京(きょう)さんには学校を辞めて頂きます」 「な、何それ?そんな……急に………………」 「……泣かないで下さい」 落ちていく涙はぬぐってもぬぐってもきりが無い。 「ま……っだ……っ……さよな……ら…も……っ」 確かに別れの挨拶なんてする暇は無かっただろう。 休みの日に捕まえて今に至るんだから当たり前だ。 本当に反抗してしかるべきことなのに。 後の言葉を飲み込むように下唇を強く噛んで俯いた。 言っても無駄だと分かった時の癖。 昔は無かった新しい癖。 昔ならいつまででも自分が伝えたい思いは相手が分かるまで伝え続けたのに今は違う。 そんなことは無駄だと諦めて自分を押し殺す。 京はもう俺に何かを求めない。
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