制服は燃やしました

靴のサイズは採寸済み

『京さんの恋人としてこの事態を見過ごせません。

差し出がましいことは重々承知です。

しかし事が急ぐので単刀直入に申し上げます。

僕と京さんの婚約を理由として御社と自社の経済統合をいたしませんか？』

どうにもならない窮地にいた彼女の父親は両手を挙げて喜んだ。

俺が京の恋人だという嘘を疑いもしなかった。

むしろ昔から付き合いがあったおかげで割と気に入られていた俺は京との仲をひそかに疑われていたらしい。

そんなこと有りもしないのに。

本当に馬鹿な奴ら。