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「お~い、香月」
後ろから声をかけられた。こんなところで誰だろと、振り向くと
同じクラスで隣の席の因(いん)君だ。すごく話易くて絡みやすい。
「こんなところで何やってんだぁ……
っと、悪い!デート中!他校の人かぁ~、香月もやるなぁ」
「ちょっ!違っ!デート中じゃないって!」
「ごまかさなくても、言いふらしたりしねぇって」
「ごまかしてる訳じゃ…」「じゃあ、また明日な!」
人の話を聞け~!
デートじゃないってばっ!
私は唖然としながら心で泣いた…
泣けるわよ、そりゃ
まだ好き、とかじゃないけどこんな人が彼氏だったら楽しいだろうなぁ
って因君のこと思ってたのに。
私の淡い初恋は恋にならない内に終わったわ(泣)
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