き た い

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体育館から教室に戻る最中、あたしはたまたま隣を歩いてた女の子に声をかけた。長身で細身の美人さんだった。 「1組の子、だよね?」 「うん。一緒のクラス? よろしくね」 「うん、よろしく。あたし佐倉ゆな」 「あたし、斎藤めぐみ」 緊張するね、なんて話してるうちにすぐ教室に着いた。 担任の挨拶があって、その日は終了となった。 帰り際、さっき話した子に声をかける。 「めぐみちゃん、また明日ね」 「うんまた明日ね」 一人しか話せなかったけど、自分にしてはなかなか好発進だと思った。 緊張したけど、自分から話しかけたし。 めぐみちゃんと……仲良くなれればいいな。 あたしは期待をさらに膨らませ家路についた。
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