き た い

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翌日、教室へ入ると昨日とは少し空気が違っていた。 それぞれがグループを成して固まっている。 あたしはその中で昨日話をしためぐみちゃんの姿を探していた。 五、六人の女の子の集団の中にめぐみちゃんの姿を見つけて、声を掛ける。 「めぐみちゃんおはよっ」 「あ、おはよー」 一瞬振り向いて挨拶してくれたものの、すぐ輪の中の話に戻っていってしまった。 あたしは自分の席に向かう。 後ろから声がした。 「めぐの友達~?」 「ううん、昨日ちょっと話しただけ」 「そっか~」 微かに聞こえた会話。 確かに、そうだけど。 声、掛けないほうがよかったかな? なんとなく、あたしは振られてしまったような気持ちになりながら、自分の席についた。 あたしとは友達になりたくなかったのかも。 ……もう話し掛けないほうがいい、よね。 なんとなく、めぐみちゃんにまた声を掛ける気になれなくて、あたしは他の子に声を掛けることにした。 でも、結果は同じだった。 声をかければ返してくれる。でもそれだけ。 その先へ発展しない会話。 みんな必死に見えた。 はぐれないように。 一人にならないように。 最初に決めた子としか行動しない。 群れてなきゃ行動できないの? ばかばかしい。 そう思っても、やっぱり一人は辛かった。
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