き た い

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【蒼谷第二高校】は市内では割と名の通った進学校だ。 正門をくぐると、改装したばかりでまだ新しい校舎と咲き始めたばかりの桜があたしを迎えてくれた。 これから三年間お世話になる高校を前に、期待と不安に押し潰されそうになる。 同じ新入生やその保護者達で賑わう中を一人そそくさと歩く。 ここを歩くのは四回目。 最初は説明会のとき。 次は受験当日。 そして、合格発表のとき。 思い返すと、いつも隣に【相方】が居たから、一人で歩くのは初めてのことだった。
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