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今日はなんでもない一日になるはずだった…。
あんな事に巻き込まれなければ。。。
六本木ヒルズの取引先から帰る途中。今日のアポを振り返りながら、高速道路の下を歩いていた。
(今日も契約取れなかったな…。あの担当者、人の話しを聞いてるんだか、聞いてないんだか…。)
夕暮れ時の通りは、会社に戻ろうと足早に駆け抜ける人と、これから飲みにでも行くのか楽しげに談笑しながら歩く人達などで、ごった返していて、そうそう人の間をすりぬけて歩けるものではない。
(このまま直帰だし、お茶でも飲んでくか…。)
歩道に面したカフェに入り、賑やかな人と車の往来をボヤッと眺めながら、コーヒーに口をつけた瞬間!
目の前で起きた、突然の出来事が現実のものとは到底受け入れ難たかった…。
自分以外の、正確には自分と他二体?以外(いや一人+一匹以外か)、全てのものが急にピクリとも動かなくなったのだ。
しかも目の前で繰り広げられる戦闘は、白くモヤがかったハッキリとしない光景の中で進行しており、自分の存在には全く気付いていないようだった…。
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