フェアリー・テイルみたいに

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「響介? ――眠ってるのか?」  隆行が、僕を呼ぶ。目を開けた―― 「ああ……隆行、おかえり」  体を引き寄せ、頬に接吻をする。舌を耳朶に這わせた。 「おいおい……酔ってるのか――?」  擽ったそうに隆行は低く笑った。僕は、そこに魅力――性的な――を感じる。 「酔ってない……」  肉体を求めてどこが悪い? 当然のことだと僕は思うのだけれど。
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