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中間や期末が近づくとこうやってサナエちゃんに勉強を教わる
サナエちゃんは幼なじみだ
頭も良くて運動神経も良く、何より綺麗だ
モテるのだろう、靴箱を開けるたびに手紙がはいっている
そのたびに私の胸の中で何かが蠢くのだ
もう夕方なのだろう
サナエちゃんの白い肌が朱に染められていく
それはあまりに綺麗でずっと見ていたいほどだ
「もう下校の時間ね。帰りましょ」
嗚呼、時間は時に憎らしい
ずっと見ていたいのに、勿体無い
しなやかで華奢な指が筆記用具を片付けていく
私はその作業を見ているのが好きだ
「帰るわよ。急ぎなさい」
言われて慌てて片付けるフリをする
ただ一緒にいる時間を稼いでるだけだ
そのたびにユメってのろまね、と言われる
私はただはにかんだ笑顔を浮かべるだけだ
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