29人が本棚に入れています
本棚に追加
<電話にて>
バラライカ 「騒がしいわね。聞こえてる、ダッチ?」
ダッチ 「ああ聞こえてるよ、続けてくれ」
バラライカ 「受け渡しをバラワンに変更して欲しいのよ。」
ダッチ 「なんだと?」
バラライカ 「旭日重工の対応がちょっと引っかかったのよね。それで探りを入れたら“中国鼠”が食いついてきたんで今、お話を聞いてる最中なの。」
ダッチ 「誰が動いてる?」
バラライカ 「待ってね」
今度は受話器にではなく現場で会話しているらしい
バラライカ 「飼い主の名前、大きな声で」
死にそうな声がする
先程の“中国鼠”という奴だろう
拷問されているのか…?
男 「はひィッやめェッ…しっしっ“新義安”だ!新義安の張兄貴だァはッ!」
苦しそうだ
「兄貴はあんた方を潰すつもりで情報を日本に…殺し屋をタイに向かわせたんだよォ」
バラライカ 「聞こえた?」
ダッチ 「あぁ、やべぇなこりゃあ」
そしてまた現場へ
バラライカ 「兵隊の規模、所属を大きな声で。忙しいのよさっさとして」
男 「えっ、エクストラ・オーダーって傭兵派遣企業の連中だぁっ。人数までは俺もしらねえんだよ!」
ダッチ 「ツイてねえぜ、くそったれ」
バラライカ 「そうね、同感だわ」
そして部下たちにロシア語で指示をだす
バラライカ 「どうあっても私たちにタンゴを踊らすつもりよ、あの阿保共」
ドンドンドンッ!
男は始末されたらしい
バラライカ 「くれぐれも用心して」
ダッチ 「ああ、そうするさ」
最初のコメントを投稿しよう!