プロローグ

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「…んっ…!」 カーテンの隙間から差す光で俺は目を覚ました。 「ふわぁ…」 そのままんーっ!と体を伸ばし、目覚まし時計に目をやる。 同時にサッと血の気が引く感覚を覚える。 「あぁ…まじかよクソッ!」 俺はベッドから飛び起きると素早く学校にいく準備を始めた。 時計の針が指す時刻は現在8:30。 学校には8:40までに到着していなければいけない。 しかし家から学校まで15分。…どうやら遅刻のようだ。 「行ってきます!」 誰もいない家へ俺はそう言うと、鍵をかけ走り出した。 …まぁ間に合わないのはわかってるけど一応な? 「はぁ…はぁ……ふぅ」 しばらく軽めに走ってたが、そのうち半ば開き直って歩き始めた。 俺あんま体力ないしね。 そのまま何気なく空を見上げる。 ――うん。今日もいい天気だ。
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