ハジマリとキス

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そう…今朝も普通の1日だったはずだ       「おはよう廻妬」   散り時を知った桜の花びらが広がる通学路で1人の少女がオレに話しかけてきた 「あぁネル…朝から元気だな」   ソイツはオレの幼稚園の頃からの幼なじみの音琉   歩く度にサラサラと舞うポニーテールの髪は純粋な金色 見た目は小学生みたいなコイツもオレと同じ聖コバルト学院高等部の生徒…もちろん同い年だ   「わたしはいつも元気よ」   そうかい…その元気とやらを少しオレに分けて欲しいねい   相変わらずコイツはうるさい バカ元気ってヤツだ   コイツの話に軽く相づちを打ち続け 校門に着いた 中等部と高等部のあるこの学院の校門は生徒が群れを成して入っていく   ふふふ…人がゴミのようだ
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