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今から約一世紀前、様々な種族の生きるこの世界で大きな戦争が勃発した。
それぞれの種族が自分達の領地を広げる為、世界のあちこちで小競り合いが絶えなかった。
そんな中で名前が上がってきたのが『ウィザード』。
エレメントを扱い膨大な力を持つウィザードは軍を立ち上げ、世界の統一を図る。
ウィザードの力は他を凌駕し、瞬く間に世界を統一するかにみえた。
しかし、ウィザードは稀少で、人の突然変異の様なもの。
軍といっても少数精鋭だった。
そこにこの世界に一番多く生息している人間が他の種族と結束し、帝国軍を設立。
個々が力を持ったウィザードも圧倒的数の前に鎮圧。
実質帝国軍が世界を掌握する事となった。
帝国が法を作り、膨大過ぎる力は危険分子としてEの烙印を持って産まれた者は名前の頭文字をEにする事を義務付け、ウィザードは人とはまた別のものとして区別される様になった。
そして約一世紀が経ち世界もほぼ復興し、平和を取り戻した今でもウィザードの偏見は消えず、戦争による大きな傷跡を残している。
力があるものは崇拝されるか恐怖の対象になるか…。
ウィザードは悪い方へ転がってしまったのだ。
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