🌸ハル、ナツ🌱

👑一章👑

「………きて…さい……起きて……ください…………起きてください」

ボーッとする感覚が冴えないまま、ナツは声の主の顔を見た。

「やっと起きましたね。まぁ無理もないでしょうけど、、あれだけダメージを食らったんですからねー」

「うわっ、あ、ぁ、、
誰？」

目の前にいたのは郵便配達のよぅな服を着て、頭に輪っかがあり、真っ白い純白の翼を持つまだあどけない小さな少年だった。

「あぁ、自己紹介が遅れましたね。
私はシロと言います。
見た目はこんな感じですがあなたの何倍も生きてますから。
っていっても天使なので死ぬことはないんですけどね(笑」

「天使！？」

「はぃ、天使です。
ぁ、そうそう。言い忘れてましたがあなたはついさっき亡くなられたのです。
交通事故で、、小さな子供を庇ったんですね……。素晴らしいことです。」

そぅだ……
暴走したトラックが女の子に突っ込んでいって、、、

俺死んだのか……

………………ん？

「俺死んだのか！？
あの事故で！？」

辺りを見ると、そこは誰もいない街で、まるでそこだけ時間が止まったよぅな世界だった。

な、んだ、、これ……
夢でも見てるのか。。。？

「夢ではありません。現実に起きたのです。
そしてあなたは天界に帰ってきたんですよ。」

「…………は？」

意味わかんねー。
こいつが天使で俺は死んで、天界ってとこに帰ってきた。。。
どーゆーことだ！？

ナツはパニックで考えもまとまらず、ただ茫然としているだけだった。