一章:日常

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「あぁ成る程…。それで遅くまで残っていたんだね」 いや、納得しないでください警備員さん…と言いたかったがそれよりも… 「あの~警備員さん…学校内の見回りに白いワンピースを着た女の人っていますか…?」 俺は固唾を飲む様に聞いた。 「あぁ、いるよ」 …っているんかい!! 「多分その人は中田さんだろう。あと髪が長くて呻き声みたいな声を出していなかったかな?」 俺と海斗は同時に頷いた。 「やっぱりね。彼女は昨日カラオケで歌いすぎて声が出ないんだよ。だから早く発声出来るように声を出していたようだが…あれは奇声だよなぁ」 「ハハ…そうですね…」 中田さん…何故ワンピースで見回りしているんですか。それよりも貴女はホラー映画に出演をオススメします。 「さて…帰るか海斗」 「…そうだな」 俺達二人はくたびれた様子で夜の下校をした。それにしても…中田さん、発声練習に【に゛ゃっ】って…。いや、それよりも今日はもうクタクタだ…。早く家に帰って寝よう。 「ちゃんと風呂に入れよ」 「解ってますよ海斗お母さん」
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