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そしてそれは突然
わたしの目の前に現れた。
トウコが日に日に短くなった
制服のスカートをひるがえして
床に落ちたバターナイフを
拾おうとかがんだ時。
すこやかに伸びる
白い足の奥で光った
紫色のパンツ。
一瞬の光景に打ちのめされて
わたしの頭は後ろへ仰け反った。
目の奥に焼き付いたパンツの
いまいましい三角の残像が
頭の中でぐるぐると回り始める。
わたしのトウコのつるんと並ぶ
かわいいおしりを縁取った
下品な紫色のレース。
わたしの想像を超えて
トウコを蝕む呪いは
わたしたちの世界を
崩壊へと導こうとしていた。
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