【 夜櫻 】~櫻の秘密~

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【 境遇 】 「そうだな… 昔 私が君と同じぐらいの歳の頃 彼女とは風呂もトイレも部屋には無い古い木造アパートに暮らしていたんだよ」 「そうなんですか(同棲かな なら僕と似ている…)」 「私は彼女を大変愛していた… 彼女はまるで桜の花びらのような白い肌をしていて周りには自慢の女性だったよ」 「凄いですね(ここは僕とは違うかな)」 「こんな感じに桜が綺麗に咲いている晩に悲しい事が起きてしまって…」 老人は櫻を見上げる目線を ふっと 足下に落とした 「悲しい事… ですか?」
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