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─S県某高校。
昼休み、渉と建次は屋上で風にあたっていた。
「あー明日は土曜日か、やることねーな」
渉が呟く。
「暇なら定峰峠いくか⁉」
傍らの建次が言う。
「お前のトレノの脇はもうこりごりだぞ⁉」
建次は親のトレノを譲って貰い乗っていた。
「大丈夫だよ。今回はチャリでいこうぜ。」
定峰峠は二人が住んでいる所のすぐ近くだった。
「チャリならいいや。」
『キーンコーンカーンコーン…』
学校のチャイムが響く。
「やべっ‼次の授業数学だよな‼」
「あの先生うるさいからな💦」
二人は教室へ急いだ。
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