漆黒の妖艶

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…定峰峠麓のパーキング 二台の自転車が峠から駆け降りてきた。 「おい建次…」 「どうした渉⁉」 「あれみろあの黒いクルマ…」 「あっ‼さっきのシルビアじゃねーか‼話かけてみようぜ‼」 「おい建次いきなりかよ💧」 シルビアによっ掛かっているのは銀髪の青年だ。 「ドリフト上手いっすね。」 建次が青年に話しかける。 …マジで話しちゃったよ💧 渉が呆れる。 「さっきのチャリはあんたらか⁉俺は沢石 瀬那。カタカナでセナって呼んでくれ。」 「…カタカナ⁉💧」 「あははニュアンスだよ。走り屋に興味あんのか⁉」 「俺は走り屋でトレノに乗ってる沢田 建次です。こっちのが高橋 渉です。」 「建次と渉か、よろしくな。渉は何乗ってるの⁉」 「まだ無免です💧」 「そっか。…今周り誰もいないからさ。やってみないか⁉」 「やってみないか…って何をすか⁉」 「ドリフト‼」 セナは指を弾きながら言った。image=50501231.jpg
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