1人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
名もなき花の願いうた
他人(ひと)を踏み台にすることであなたは自分を保つなら
僕は踏まれれば踏まれるほど
強くなる花になろう
あぁ 流せなかった涙は
どこへ行ったんだろう
あぁ 零れた涙の粒は
何のためにあるんだろう
『僕はここだよ。』
と精一杯背伸びをするけど
届かなくて
こんなちっぽけな野花にさえ
腰を下ろして眺めてくれる
そんな人をどこかで夢見て...
(3ペ━ジに続く)
最初のコメントを投稿しよう!