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──…一厘の風が吹いた。
其は先程までの風とは違う二人の神の決着を知らせる風…。
二人は互いに駆け寄り、擦れ違い様に互いの体を一閃した。
──……。
その場に静寂が広がった。
孫策達も何かを予期したのか、視線をそちらへ奪われた。
「………っ!!」
大地に膝をついたのは鬼だった…。
左肩から流れる血を押さえては、関羽に視線を向けた。
「見事…!!呂布…奉先…!!兄者…無念…。」
関羽は天に向かい小さく呟くと大地に倒れると同時に胸板から下腹部に掛けて血が噴き出し、口端からは微かに鮮血が流れた。
「関雲長…。貴様は確かに軍神だ…!」
呂布は関羽の手から青龍刀を手に取ると、両手に方天戟と青龍刀を持ち、兵士達を見た。
「関雲長!!討ち取ったり!!」
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